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「おかえり、創くん」
「うん、ただいま」
まさに青菜に塩の状態の僕にエッグはその様子を見て言った。
「もしかして……創くん、今日トラブルがあったの?」
「え?なんでそれを…」
「だってそういう顔をしてたから」
「………」
「まぁまぁ、そんな顔しないでよ。……で、明日どんな顔して行くの?」
そうエッグに言われて、僕は思わず俯く。今一番聞かれたくなかった質問だ。
「……まだ……考えてない」
「まぁそうだよねー。じゃあ、僕の助けが必要かな」
そう言うとエッグはまるでにっこり笑うかのように明るい声で言った。
「でも、かっこよかったよ!すごく惚れちゃった」
その言葉に僕は眉をひそめる。もしかして揶揄しているのだろうか?
「え?な、何言ってるの?」
と僕が疑問符を浮かべ悲しそうに言うとエッグは数秒間呆然と僕のことを見てから急に笑って
「そっか、そっかー。そうだったんだね!」
と言った。その言葉が胸に突き刺し僕はより一層泣きたくなった。
「そうだったって……」
「大丈夫だよ。創くんは君が思ってる程弱い訳じゃない」
という意味深な言葉を残してエッグは「じゃあ明日」と言ってミニチュアのベッドの方に行ってしまった。
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