ただ見つめているだけ

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ただ見つめているだけ

ひらひらと桜の花びらが散っていく。 淡いピンク色の花びらは、春の穏やかな風を受けて、くるくると回転しながら、ゆるやかに地面に舞い落ちた。 凪子は、桜の木を見上げながら思う。 やはり、桜は儚いなぁ。 そして、自分の恋の終わりを桜の花びらに、そっと重ねた。
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