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ごみ人間
ごみのような人間です。
無能で、堕落した、何の生産性も無いごみのような人間です。
私の生き様といったら、それはそれはひどいものです。
辛い事から逃げ、面倒な事から逃げ、その度に自分を正当化するのに必死なのです。
人並みの努力をしようともしないくせに、人並み以上の幸せを願ってしまうような人間です。
自尊心はとっくにドブに捨てたと言い張るくせに、失敗する事を恐れているのです。
日々をどうすれば楽に生きれるのか、そればかりを考えます。
空から金が降って来るとか、自分には何か特別な才能があるのだとかそういう妄想に忙しい日々です。
唐突に死にたくなるような人間です、でもどうせ死なない人間です。
不平不満を二酸化炭素よりも多く吐き出すような人間です。
頭も悪いです、運動もできません、ついでに人付き合いもろくにできやしません。
どうやったらここまでのうのうと息を吸えるのか、私にも分からないほどなのです。
ただ一つ明らかなのは、私がごみな原因は私自身に他ならないという事です。
そうです私が全部ぜんぶ悪いのです、そんな事は火を見るよりも明らかです。
食欲に負け必要以上に食事を取るのも、物欲に負け一度しか日の目を見ないような品を買うのも全ては私のせいなのです。
周りと上手くやれないのも、部屋が汚いのも全ては私のせいなのです。
自業自得だと言われれば、それはそうなのです。
生きる意味だとか、人生の目標だとかそういうのを見つけられないのは私のせいなのです。
そんな事は誰に言われるでもなく知っています、私がどれだけ無知で愚かだとしてもそれだけは知っています。
恐らく私がいなくなったとして、悲しむ人間はそうはいないでしょう。
でも私も人間です。
少しくらいは幸せに生きたいと思う人間です。
人に迷惑を掛けない程度には、楽に生きたいと思う人間です。
どれだけ自分をごみだと思っていたとしても、ごみの後ろに人間を付ける程度には人間です。
だから、もう少しだけ人間を続けてみようかと思います。
ごみの後ろから、人間という二文字が消えない程度には。
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