プロローグ

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プロローグ

赤坂にあるタワーマンション高層階。 シャツワンピースを捲し上げ、ショーツを剥ぎ取られ、ソファーに両手を突き、お尻を突き出した姿勢で、男の欲望で昂まった熱に貫かれている。 「そうですね。コンセプトが和の寛ぎですよね?」 クライアントからの電話をとり、話しながら、右手で私の腰を掴み、腰を打ちつけてくる。 「は、はい。壁紙や照明、ソファやテーブルなど弊社に一任して頂けるのですよね?」 宙のリゾートから受けている札幌に新設するラグジュアリーホテルの設計案件。 巧みな話術でインテリアの受注確約をした。 「お任せ下さい。では、3Dパースが完成致しましたらご連絡致します。失礼致します」 通話を切った男はスマホをリビングテーブルに置くと、繋がったまま、私の体を反転させ、ソファに座り、私を膝に乗せる。 「仕事、とってやった。見返りはわかってるよな?」 精明強幹な男。 眉目秀麗で細身だが百錬成鋼な体つきのこの男に、私は逆らえない。 男の首に腕を回し、腰を振る。 私にできるのは、体で男を満足させる事だけ。 「……で、出る。莉乃、最高」 膣内に温かい熱を注がれ、薄い膜越しに、その温もりを感じる。 子宮口を貫かれ、私の体も快楽で震えた。 体の相性がとてつもよく、私も不本意だけど、感じている。 放精し終えた男は、ぎゅっと抱きしめていた私の体を解放し、後始末をして、下げていたジーンズとボクサーパンツを履き、さっさと執務机につき、仕事に戻る。
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