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プロローグ
宇宙は何から始まったのか?
現代の科学では、
宇宙は、
非常に高温高密度の状態から始まり、
その宇宙開始時の爆発的膨張のことを
“ビックバン”という。
では、その“ビックバン”が起こる前の
高温高密度の前は、どうだったのだろう?
その辺りは、
たぶんまだ西洋科学では解明されていない。
では、東洋哲学的にいうと、
どうなるか?
“ビッグバン”の前は
“空”だったのだと思う。
“空”とはごく簡単にいうと、
“無”ではなく、
エネルギー(のようなもの)が遍満
(沢山あって満ちている)していて、
“冥伏”(目に見えない状態)
している状態。
それが、何かの“縁”に触れて、
“ビッグバン”が起きて宇宙は膨張している…と考える。
つまり、無始無終。輪廻。
何かの結果は、何かの原因になる。
私は、そう考える。
この広い宇宙の、
惑星のひとつである地球に
今この時に、
産まれたからこそ、
出逢い
恋をする…
まさに、奇跡…
そんなことが、
何の理由もなく起こるだろうか?
私は、全てのことに理由(原因)があり、
意味があると、思ってる。
「死んだら終わり」ではなく、
肉体は滅びるかもしれないが、
“想い”は残って宇宙に帰り、
冥伏し、
また“縁”を得て、
何かとして生まれて来る。
これが、私なりに理解している
エネルギー保存の法則
この宇宙も、
目に見える物より
目に見えない“ダークマター”
と呼ばれる物の方が多いという。
人の“想い”は、
目には見えないけれども、
人を動かし
世の中さえも変えていく。
人の命は、
長く見積もってもせいぜい120年だ。
けれども、
たとえ命が尽き果てようとも、
その想いは残る…
それが、
この恋の物語のテーマである。
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