サクラ散るらむジャカランダ咲く

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「皆様こんにちは。只今ご紹介に預かりましたジュマ・イシュマエルです。ご存じのとおり我々、人類は21世紀中半、急激な地球温暖化は予想を超える短期間での海面上昇をまねき、人類は居住可能な陸地のほとんどを失いました。沿岸部のインフラは壊滅し大量の化学物質が海洋へ流出。近海の生態系は絶滅し有害物の混じる雨が降り注ぎ地球はかつてない規模の化学汚染に見舞われたことはご存じのとおりです。当時の惨状を事前に予想していた一部の科学者達は高地に緊急避難体制を確立、貴重な生態系データを保存し後世に種を残すため地下シェルターに潜ることを決意しました。その中で、東アフリカ連邦生物研究所の面々は大深度地下シェルターに移動。だがこのシェルターの命運ははっきりしておりません。一方、そのうちの二名のクルーが乗った比較的浅い深度の小型シェルター、ナイロビ11は地上で発見されています。このナイロビ11に残されていた記録が過去の人類が行った最後に宇宙船との交信記録です。だが残念なことにナイロビ11の損傷がひどく残されていた通信記録の解読は15%程度に留まっております。今回の火星で発見された記録は、その記録と全く同じものである可能性が強まりました」
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