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暗くて寒い大きな家の中にある狭い部屋、その中で10の仲間と共に過ごしていた。
ある時、目の前が急に明るくなって驚いていると、何かわからないモノに幾らかの仲間と共に捕らわれ、家から外の世界へ連れ出された。
何やら『カチッ』と音が下から聞こえて、直ぐに一瞬の痛みがあった。他の仲間にも同じような事があったのか『カチッ』と音が数回聞こえてきた。
その後、眩しい部屋に仲間と共に閉じ込められ、移動しているのか?体が揺れる。揺れが収まったかと思ったら、頭上から何ものかが襲ってきた。一瞬なのか長い時間続いたのかわからない位頭が混乱する。もう終りだ!と思ったら、体が浮いていた。回りを見ると仲間も浮いていた。皆、ほっとした表情をしている。気が付けば、頭上からの何ものかも終っていた。
安堵も一瞬、急にゆらゆら体が揺れて不安がよぎる。回りを見るとやはり仲間の表情も不安が隠せない。
揺れが少し続き、急降下。カタッと音がして感じていた揺れもゆっくりと落ち着いていく。ほっとする。皆も、ほっとした表情をしている。
暫くして、再び下の方から『カチッ』と音が聞こえた。しかし、痛みはない。でも、不安は消えない…。下の方から何やら違和感が感じられる。でも、嫌な感じはなく…。急に記憶が、感覚が甦る…昔に感じたことのある温かさ…そう!お母さんの体の中の温かさ。安心できる温かさが体の回りを包み込む。あぁ…何だか眠たくなってきた…回りを見回すと、仲間も昔の記憶と感覚が甦ったのか、気持ち良さそうに身を任せている…。
🥚 🥚 🥚 🥚 🥚
「ゆでタマゴ今回は上手に出来てるかなぁ?」
(終わり)
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