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 美味そうな匂いをほんのり立ち昇らせるオムライスに、血のように真っ赤なケチャップでハートを描いた。 「うん。できた」  喜ぶ妻の顔と、種明かしをしたときの響子の驚く顔を思い浮かべ、裕治は満足そうにうなずいた。 — 終 —
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