(8)テルシー ――地頑人――

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(8)テルシー ――地頑人――

 『創世記』では、八番目に生じた人類です。  平均して四メートル以上の体躯を持っており、他の人類からは『巨人(ギガント)』とも呼ばれています。 (イメージ的には童話の「大男」が近いと思われます)  やはり絶対数は少ない人類で、生活圏と外見から三つの種族に分かれると云われていますが、そのほとんどが北大陸の山岳地か古大陸に住んでいます。  テルシーの絶対数が少ないのは、彼らの体躯が巨大で消費する資源も莫大になるため、本能的に人口数を抑制しているからだと云われています。  またテルシーは自ら進んで人間(ホムス)や他の人類の生活圏に現われることはありません。彼らの巨大な体格が、他の人類にとって様々な意味で受け入れ難いことを知っているからです。  ただし、生活圏が微妙に重なっている、あるいは隣接する人類がある場合には、その人類との親交があることもあるようです。  以上のとおり、テルシーたちも他の人類と同等以上の知性を備えており、人間(ホムス)と同等以上の生活水準を維持しています。  また時には他の人類と同じように、冒険者のような巨人もいるようです。そんな彼らの語られない物語の舞台は、人跡未踏の広大な荒野にあると云われています。  次項から、三つのテルシーについて記載します。
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