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・ロックギガント ――赤地頑人――
赤銅色の肌、黒い髪、そして四メートル弱の巨躯を持つ巨人族です。
それ以外はホムスと大きな変調はありません。
他の人類からは”ロックギガント“と通称されますが、彼ら自身は自らを”赤い地頑人”と呼んでいます。
彼らのほとんどは、北大陸の中央部に広がる環状山脈の火山地帯に住んでおり、二、三の家族が寄り集まって生活します。
住居は革のテントを用いた簡便なもので、その分修復も移動も容易とされています。
日々の糧は狩猟に依存していますが、彼らの巨大な身体を維持できる獲物は限られてきます。
彼らが好むのは、巨大な角を持つインペリアルアイベックスやワイバーンのような恐獣類です。
食料以外に彼らが消費する資源も莫大ですので、それぞれの集落同士の距離は相当離れています。
もっとも、このことは他の巨人族にも言えるのですが。
性格的にはドヴェルガンに近いと云われています。
おおむね気難しくて頑固、同時に少々粗暴と言えるかも知れませんが、意志の疎通は十分に可能です。
固有の言語もドヴェルガン祖語に近いらしく、知能的にもドヴェルガンとほとんど同等です。
ですのでロックギガントと接触があった場合、ドヴェルガンが一緒にいるとかなりの割合で話が通じると云われます。
また時には集落を旅立って冒険に向かうロックギガントもいるようです。
彼らの目的は様々ですが、北大陸や古大陸での開拓や怪物の討伐が多いとされていて、他の人類が多く住む西大陸や東大陸には、ほとんど姿を現わしません。
ロックギガントたちに特別な信仰はないとされています。
ただし、他の人類と交流がある場合には、何かしらの影響を受けていることは充分にあり得ます。
なお、彼らの生活圏はレッドドラゴンが構える城塞の立地条件と共通しているので、両者は親交がある場合もあるでしょう。
特に北大陸の環状山脈といえば、中央の広大な盆地にウンブラアールヴの王国があります。
レッドドラゴンのほか、ウンブラアールヴと付き合いのある集落もあるかも知れません。
【主要人物】
(一種の悪役モンスターとして『破霊の剣』に登場しました。名前はありません……)
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