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・ウインターギガント ――白地頑人――
青白い肌、白い髪、四メートルを越える巨大な身体を持つ巨人、それが彼らウィンターギガントです。
ただし、それは他の人類からの通称で、彼ら自身は自らを”テルシー・ブラン”または”マホ(『雪のひと』の意味)”と呼んでいます。
風貌はドヴェルガンにどことなく似ていますが、身長は彼らの四倍以上はあるでしょう。
性格は寡黙で陰鬱、非常に排他的で人見知りです。
面識のない人類は即座に追い出しにかかるうえに、他の人類が簡単には訪れられない場所に生活圏があるため、面識を作るのも一苦労です。
ウィンターギガントは寒さの厳しい北大陸の広大な雪原に、家族単位で暮らしています。
動物の毛皮や魚の皮でこしらえたテントを住居とし、定住はせずに雪原の中を移動して生活しています。
家畜として馴鹿や雪羊、時には凶暴な雪狼を飼いならしている場合があります。
他の巨人族と同様に、彼らも生活のために莫大な資源を必要とします。
彼らは食料その他の資源を確保するため縄張り意識が非常に強く、広いテリトリーを常に巡回し、発見した侵入者は徹底的に排除します。
(場合によっては雪狼をけしかけられることもあります)
ウィンターギガントの主な生計は狩漁です。
彼らと同等以上の体躯を持つウィンターベアや、湖沼に住むインペリアルフッヘン(イトウに似た巨大魚)を捕っています。
とても非友好的なウィンターギガントですが、唯一フリッグアールヴの”風紋のひと”には友好的だと云われています。
生活圏が隣接しているために接触が多いこと、またフリッグアールヴが必要とする資源はウィンターギガントよりも遥かに少ないこと、さらにはフリッグアールヴ自体が友好的で社交的な性質のため、彼らにとってフリッグアールヴは脅威とはみなされていないのだと思われます。
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