3.(1)ドラゴン ――龍――

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・ゴールドドラゴン(黄金龍)  ドラゴンの一族をまとめる一族です。  龍気は金色にまばゆく輝く鱗と優美な翼を持っており、神々しい姿をしています。  呼気(ブレス)はイオン粒子束。  価電粒子破壊光線のようなもの、といったところでしょうか。  彼らの古来の本拠は、南大陸中央部のラメッド台地にある”神殿集落”です。  ここには、神々が集い重要な問題を討議する”汎神審議(パンデオス)”が開かれる中央万神殿(ラ・パンテオン)が鎮座しています。  その他にも、彼らが暮らす城塞が幾つかありますが、いずれも高山の頂上に築かれていて、他の人類は全く存在を知覚出来ません。  彼らゴールドドラゴンはおおむね陽気で気さく、誠実で信頼がおける性質をしています。  反面、悪戯好きできまぐれな面もありますが、悪辣な嘘をつくようなことはありません。  また武術にも魔術にも造詣が深く、人間(ホムス)からは想像もつかないほどに広範で深遠な知識を持っています。  神々を除けば、総ての禁咒を知り尽くしているのはこのゴールドドラゴンの長だけです。 (ただし一部の祭文と呪文の中には、パールドラゴンとオブシダンドラゴン、それにブラックドラゴンだけが知っているものもあります)  すべての龍を統べる長の地位は、アヴァターラ家の宗主が代々受け継ぎます。  男性の場合も女性の場合もありますが、普通は長子が宗主となります。  ただし、生まれた子が双子だったときには何らかの競争が課され、勝者が宗主の地位に就きます。 【主要人物】 サーヴァス=アヴァターラ(『破霊の剣』) ヘリオ=ラ・パンテオン=アヴァターラ(『書記メルローチェと王家の呪い』)  
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