20人が本棚に入れています
本棚に追加
・シルバードラゴン(白銀龍)
”貴龍”として、ゴールドドラゴンを補佐する役割を担う一族です。
黄金に輝くゴールドドラゴンとは対照的に、シルバードラゴンの龍気は冴え冴えと光る白銀の鱗と、薄墨色の大きな翼を備えた厳粛な姿をしています。
呼気は凍結ガスです。
シルバードラゴンの最も古い本拠地は、東大陸の北西部にあります。
また、北大陸の南端に位置する自治都市ロアル城市も、シルバードラゴンが統治する城塞都市として広く知られています。
このロアル城市は、北のウンブラアールヴ領と隣接しています。
かつてこの大陸に入植した人間は、ウンブラアールヴたちによって放逐されかけました。
当時のロアル城市は、とあるシルバードラゴンの別荘地でした。しかしウンブラアールヴに追われた人間は、シルバードラゴンを頼ってロアル城市に逃げ込みました。
当主のシルバードラゴンは人間を憐み、別荘地を城塞都市へと変えました。そしてウンブラアールヴの王と相互不可侵の協定を結び、人間を庇護しました。
それがロアル城市の始まりです。
以来、この都市はずっとシルバードラゴンの一族が統治しています。
シルバードラゴンは、非常に慈悲深い性格をしています。
ただ居丈高でプライドが高く、やや嫉妬深い面もありますが、それは”貴龍”としての自信と矜持に基づくもので、悪意がある訳ではありません。
また普段は冷静で感情は余り表には出てきませんが、時には内面に秘めた激しい感情が表出することがあります。
ちなみにシルバードラゴンは、魔術よりも剣戟を好む傾向があります。
いざ異時に直面した場合には、後方から魔術を駆使するよりも、得物を取って陣頭に立つことを選ぶでしょう。
【主要人物】
”銀龍女公”シャフラ=デ・ロアーレ=アルジェンテーヌ
(『書記メルローチェと『魔術師大全』、他)
”灰龍宰相”ロストフ=カハマロルカ=アルジェンテーヌ
最初のコメントを投稿しよう!