1.人間(ホムス)と異人(デモス)

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1.人間(ホムス)と異人(デモス)

 この“白銀時代”の世界には、様々な人種が棲んでいます。  我々と同じホモ=サピエンス、アールヴやドヴェルガンなどと呼ばれる異人種に、ファンタジー世界につきもののドラゴンやゴブリンなど……。  ただ我々の感覚と大きく異なるのは、ホモ=サピエンスもそれ以外の種族も、一つの創世神話を共有すると“人類”として見なされる、という点です。  つまり“人類”と言った場合、この言葉は総ての知的生命体を包含しています。  そんな人類ですが、大きくは“人間(ホムス)”と“異人(デモス)”という二つのカテゴリーに分けられます。  “人間(ホムス)”は我々と同じホモ=サピエンス、“異人(デモス)”はそれ以外の人類を漠然と指しています(いわゆるデミヒューマンとほぼ同義となります)。  但し、この呼び方は飽くまで“人間(ホムス)”側から見た呼称なので、“異人(デモス)”自身はまずこの言葉は使いません。彼らが“デモス”と自ら呼びなす場合には、諧謔的な響きが伴います。  ちなみに、異人種間の交配は、ある一定の法則に従ったときには、可能となります。いわゆるハーフの人々は”混種(デミディア)”と呼ばれます。この”デミディア”については後述します。
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