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僕は怖くて震えていた。
「生きる」とはなんて過酷そうなことなのだろう。
「ダニエル?どうしてそんなに震えているの?」
僕は返答の仕方をまだ知らなかった。
「私があなたを食べると思ってるの?そんなことしないわよ。大事な私の子供だもん」
食べる?それが何かは知らないけれど、僕はあなたには感謝してる。すごく、出会えたことがすごく嬉しい、ただ、
「世界の広さに怖くなった?」
「大丈夫よ」
「あなたはきっと、このジャングルで一番美しい鳥になるわ」
彼女はそう言うと、再び僕の体を舐めた。すると、少しだけ安心して、もう少しだけこの世界で頑張ろうと思えた。
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