この廃れた世界で

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 僕たちは隠れ家から出て2時間くらい経っていた。あたりは一面何もない。ただ、野原が広がっているだけだった。今僕たちは休憩をしていた。 「ねえ、君。」 「ん、なんだい?」 「これから私は君をなんて呼べばいい?」 「ああ、確かに…。」 「なら私が名前をつけてあげよう!」 「なんでそんな上から目線なんだ?」 「まあいいじゃん。んー何にしようかな?」 「…。」 「ねえ君も考えてよ。」 「わ、わかった。」 僕らは必死に考えていた。僕は遠くを見ると狼が駆け回っていた。 「あ、狼。」 「ねえ、真剣に考えてよ。…。あ、狼だから、ウルフはどう?」 「んー、まあいっか。じゃあ君は?」 「私はスファー・阿津野と呼んで。」 「何それ?」 「私のお師匠さん。私を鍛えてくれた人なの。」 「じゃあスファーって呼ぶね。」 「まあ、いいよ。」 そして僕らは再び歩き出した。  僕らはAと呼ばれていた街に寄った。そこには僕が覚醒した街のように人は隠れて生きているようだ。 「ここにはね。あるヤクザグループが支配しているの。」 「ふーん。」 僕は一つ気になったことがある。僕はそのまま口にする。 「そういえば僕らはどこに向かっているの?」 「あ、食料と武器とね。闇市で買うの。」 「なるほど…。」  闇市に入ると老婆がが奥で寝ていた。 「さて、色々買っていこう!」 スファーはどんどんカゴに食料品を入れていく。 「ねえ、ウルフの武器は何がいい?」 「え?ナイフとかイケるかな。」 「ならこれね。」 スファーは適当にナイフをカゴに投げ入れた。  闇市から出ると外には一人の黒づくめの男がいた。 「お、まさに怪しい男がいるね。」 「二人とも…。お前ら生かしては帰らない。」 その瞬間銃声がなった。スファーは全く動じていなかった。華麗に避けていた。 「…。ふふ、ちょこまか逃げても無駄だぞ。」 「さあ、それはどうだか。」 黒づくめの男は瞼を下ろした。 「…、力を貸してくれ、ビリー!」 その時彼の拳銃の腕は飛躍的に上がった…。
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