第四話 龍の話し

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D本体 「なんかあったんか?」 私 「堰が、もうすぐ死ぬって 阿修羅さんに言われた。」 D本体 「あぁ…そうやのぉ鱗も剥げて、 目も見えんから飛ぶ事も出来ん。 龍の雄はな、自分の目玉を取って 雌の龍の身体にタッチして子供産ますんじゃ 目玉入れられたら雌はすぐ子供産まれて その後、死んでまうから雄から逃げる逃げる! せやし線状降水帯とかで、 一箇所に大雨降ったりするんやで」 私 「目ン玉なぁ… 堰に目が無いって言うてたのは、 そう言う事か…」 以前、龍には目がないとD本体から聞いていまして、 (その時、私は龍全体の事だと思っていました。) 目の空洞の場所に神様乗せて移動する神の乗り物とも言っていました。 しかし、数年前まで私の姿が見えていた感覚があったので、 本体からそんな話を聞かされても、 ”おかしいな”と思い、いまいち納得していませんでした。 きっとD本体自身、上手く説明出来なかったんでしょうね。 吽修羅さんに額と両目、身体も綺麗に戻してもらった堰龍は、 D本体にお礼を言ってきたらしいですが、 D本体 「俺とちゃう…摩耶が阿修羅に口効いての結果やから…」 その夜の天気予報は、TVで荒れると言っていて ”グォログォロ!!バリバリ!!”と凄い音が近くで鳴ったんです。 D本体 「堰が喜んで、咆哮しとる。」 私 「へぇー凄い音なったなぁ 堰の雄叫びかい♩喜んで頂いて嬉しいです。」 もう少し早くD本体も言ってくれればいいのに 私が甘いのかな…などと考える今日この頃です。
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