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バンビ先輩はカフェ・オ・レを2つ注文した。
「今日で君と会うのは最後になっちゃうね。いつも突然誘ってたのに来てくれてありがとう」
「いえ……、でもなんで私だったんですか?他にきれいな女の子、たくさん周りにいたのに私なんて地味だし、ずっと謎でした」
「何言ってんの!僕は君と話している時が一番癒されたよ。見た目がきれいなんて大したことじゃないよ。僕の周りにいた女子、あ〜池田京子は別だけど、みんな僕のバックボーンが目当てだったんじゃないかな?お金があるとか、良いものを着てるとか見た目が少しだけきれいだとか……男だって馬鹿じゃ無いよ。そのくらいわかる。だから虚しい気持ちになることもあったよ」
私が言葉も出ないでいると
「それにさ、僕はこれから実家を継がなきゃいけないんだ。結婚だって好きな女性とできるかどうかなんてわからない。同業者同士で結婚する事が多いからね」
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