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ささやかな気持ち
1年生の世界史の考査も終わり、島田の家への家庭訪問も済まし、真琴は何とかその日一日を乗り切った。
やれやれと帰宅する車の中で、ふと思いついて、進路をアパートからスーパーマーケットへと変える。
真琴が思いついたこと。
それは古庄へのお礼をするというものだ。
昨晩、給湯室で一緒にカップラーメンを食べる古庄を見た時、真琴は、古庄が時折昼食でもカップラーメンを食べているのを、思い出していた。
男の一人暮らしで、給料日前だかららしいが、昼食にカップラーメンというのは、さすがにさもしく感じられた。
明日の朝は、古庄のお弁当を作ろうと思った。
毎朝、自分のお弁当を作っているので、それを二人分作るだけのことだった――。
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