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「なるほど、子供しか入れないところだったら、もしかしたら爆弾に見えなくて、誰か持って帰ってるかもしれないな」
海斗がそう言い終わるや否や淳史は叫んだ。
淳史はぶるぶる震えている。
「淳史くんどうしたの?」
瑠奈は無邪気に淳史の顔を覗き込む。
淳史が怖がりなのは今に始まったことではないので、海斗もこの程度のことでは慌てたりしない。
「僕、爆弾のある場所わかりました」
やっとの思いで声を絞り出した淳史は、二人に家に戻ろうといいだした。
せっかく宝探しが始まると思っていたのに、瑠奈も海斗も納得がいかない。
「どういうことか説明しないとぜったいに戻らないぞ」
海斗は宝探しを諦めたくなくて納得いく説明を淳史に求めた。
瑠奈もうんうん頷いている。
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