第19話 日常の中の非日常

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「決まりだな。四季には話しておくとして、他に声はかけるか?」 「陸は学校だからなしとして、かなちゃんもそうよね。(けん)ちゃんはどうかしら」 「カナンはやめておくか。あいつは簡単に学校を休むからな」 「でも、話しておかないとあとで面倒になりそうですけど……」 「じゃあ、哲夫さんは健ちゃんに、莉亜ちゃんはかなちゃんに、私は陸にそれぞれ声をかけましょう。来るのかどうか、欲しいものはあるか聞いてみましょう」 「そうだな。それでいこう」 「わかりました。ありがとうございます」  このあたり、やっぱり大人チームといるとすんなり話が進むなぁ。  私もいつかこっちチームの一員になれるんだろうか。  そんなことを考えていたら、静子さんは夕飯の支度に取りかかり、倉じいはお風呂の準備に向かってそれぞれ動き始めた。  私は少し迷ったけど、自分の部屋に戻ることにした。一人でもう一度父の日について考えることにしよう。
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