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「爺たん、お店増えまちたか?」
「この島に移住してきた人も多くなったからの。色んなお店が増えたが、まだまだ大きくなるじゃろう」
「あれはなんでしょか?」
ガラスケースの中でお店の人がふわふわしたものを棒にまきつけていて、色がかなりカラフルなのに、自分のお顔よりも大きい。
「わたあめじゃ」
「真っ白のしか知らないでつ」
「色をつけてクルクルとな。結構人気で、ほれ、あそこの煎餅は焼きたてのものだし、隣はたい焼きに似ておるが、四角くてふわふわしておるのじゃ。中は色々選べたはず……ん?」
「あっ、おいたん……」
「玩具くれるおじさまでつ!」
おーい!と呼ぶと「おお、元気か?」と手には荷物がいっぱい。
「まさか会うとはなぁ。今買いつけたものを売りに来てるんだ」
「なんじゃ、まだ終わらんのか」
みんなでご飯に行くと言うと、まだ半分も売れてないからまた今度と後ろを振り向くので見ると、荷台を引いてくる男性。
「うちの船のやつだ。な?あれ全部売らないとならん!」
「今度遊びに来てください」
「なにか入り用なものがあれば連絡してくれ」と大人スマホで連絡先を交換。
お子様スマホは文字は打てないしみんなにしか繋がらないという緊急連絡用。
「またねー」とお見送りして、どのお店がいいかなと見ていく。
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