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「何が食べたい?」
「んとねー、QUEは肉」
「ワチも。でも、ハンバーグがあれば……」
ならばみんなが好きなものを食べれるお店にしようと着いた場所はちょっと市場みたいだが、周りに色んな食べ物屋さんがあり、真ん中にたくさんの机と椅子が置いてあるところ。
「ラーミョンに豚丼に、石焼き?石を焼くでちゅか?」
「ビビンバってびっくりしまつか?」
「ラーミョンの所に、冷みょん手書いてあるのはなんじゃらほい?」
「あれは冷たいラーミョンで石焼きは石の器にご飯が入っていて」と説明してくれるが、その石焼き屋さんに結構な品数があり、石焼きステーキがあったのでおねだり!
「ワチ、冷たいラーミョン食べたいでつけど、石焼きバーグも気になりまし」
それと、アイス屋さんも!と言っていると、みんなで食べればいいとそれぞれ好きな物を注文。
「おおー、石の上で肉が焼けてくぅ」
「とろけるチーズが焦げませぬか?」
「この丼、タレが濃厚」
「ジョンしゃんのは?」
「石焼きステーキにしたが、もうひとつはこれ」
ステーキはご飯とスープ付きだったが、野菜が少ないからと特盛サラダゆで卵付き。
冷たいラーミョンは二人で分けなさいと言われ、器に半分こ。
「お酢をかけるんでちゅか?」
「すこーしな。沢山かけると酸っぱいぞ」
チョロっと入れて一口。
麺がコリコリ?と驚いていると、暑い時などによく食べられる別の地域の名物と聞いて、お肉を焼きながらもぐもぐ。
なのに、目の前にはサラダまで置かれてしまう。
「バランスよく食べないと」と言われるが、全部食べれる気がしない。
「見てこのスパゲティ!海鮮で頼んだら凄いの!」
スパゲティの上には特大のエビ!
しかも身がプリップリ!
「おいちちょー」
ちょっと分けてもらうが、ちょっとピリから?と思ったら汗だくに!
「お口も辛いでつ」
「辛さ控えめなんだけど」
「じゃあ、これはどうです?」と貰ったのは、狼歩しゃんが頼んだなにかの葉に包まれたもの。
「魚でしょか?」
「でもお野菜も混ざってまちゅ」
お口に入れるとふわっとフルーツの香り!
「おお、魔法の……さかな?」
「お肉にも思えまし……」
「両方当たりですよ。お肉っぽい魚がメインで、それを肉で包んで蒸したものらしいです。あとお米も混ざってますよ」
珍しい食べ物が沢山!と少しずつみんなに貰ったので、お肉もちょこっとお裾分け。
「二人とも、これがみんなで分け合うという事じゃ。よーく覚えておきなさい」
「「はーい」」
結局、食後のデザートまで入らず、お土産にとおせんべいと四角いふわふわお菓子をアンコとクリームのふたつを買ってもらい、新しくできたお店をいくつか見てからお船に帰還。
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