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第3話 王道。 くしゃみおじさん
『へぁあ”あ”あ”ーーっくしょっっー!!』
今日も派手ですね。
一瞬にして場の空気がリセットされました。
本当にやめて頂けませんか。
至近距離にいた僕のライフはゼロです。
小鳥のように繊細な心臓なのですから。
せめて、もっと可愛いらしいくしゃみなら…いえ、結構です。
そんな愛され下手なおじさんへ。
きっと、おじさんはお祓いと喝を入れて下さっているのですよね?
お陰様で、つい先ほどまで何をくよくよ考えていたいたのか思い出せないくらい、頭も心もスッキリしましたから。
それに、マナーの良くない乗客まで黙りこくってしまいましたから。
これからも、殺伐とした世の中やマナーのなっていない人の出来るだけすぐ側で、お祓いと喝入れをお願いいたします。
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