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喜怒哀楽開始!
「あら?予約してないよね?」
Yちゃんは責めるような口調でそう言った。
「ただYちゃんの顔見たくなったんだ」
「私これからデートなの・・ごめんね」
僕は速攻でフラれた。
この瞬間に思った。
マスターとの会話からフラれるまでの数分の間に僕は確かに喜怒哀楽を感じた。
こういうことなんだと少しだけ悟った。
僕は居酒屋に戻ってマスターに少し文句を言ってから憂さ晴らしに酒を飲んだ。
「あははは・・小学生かよ!」
マスターに笑われながら酔いが回った頃。
馴染みのモデルのHちゃんからメール。
『ついに99人目の恋人にフラれた』
僕はふざけて
『100人目の恋人に立候補します』
と返した。
『今夜さっそく私を慰めてくれる?』
『任せろ』
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