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裕美は、物思いに耽る様に言葉を呑んだ。 「大丈夫だって。心配しないで!裕美。 探偵の仕事もしっかりとするから。 午後から、此処に来るから。」 「うん。解ったよ。お姉ちゃん。・・・」 裕美は、姉の気持ちがあまり理解出来なかったが、姉の探偵に対する熱い想いは感じていた。 だが、皮肉なもので姉がキャバクラで働き出すと、何人かの依頼が舞い込んできた。 嬉しい悲鳴であるが、人手が足りない。 「裕美、どうしようかな?やっぱり男手が必要だと思わない。叔父さんだけでは大変だし、 男の人を一人雇うか?」 と、直美は聞いてきた。
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