プロローグ4

1/1
前へ
/60ページ
次へ

プロローグ4

「私も探偵になる」と、姉が宣言する様に言ったの。 そして、「将来、探偵事務所を立ち上げる!」 と、大見えを切ったの! さらに言うの、 「裕美も探偵になりなさい!」 と、命令するの! その時、私まだ高校3年生よ。「私だって他にやりたい事あるわ!」 と、想ったんだけど、姉って言い出したらきかないのよ。 強引な所もあるの。 私はそれを「強引、マイウエイ」と、子供頃から言っていたの。 でも、私には大事なお姉さんだし、二人で探偵事務所を立ち上げるのも良いかなと想って、私が高校卒業してすぐに探偵の仕事をしたの。 お姉さんとは違う事務所でね。 何故違う事務所にしたかと言うと、色んな事務所を経験した方が独立に役立つからよ。 そして、経験を積んでお姉さんと一緒に探偵事務所を立ち上げたのよ。 初めは、従業員も雇う事が出来なかったのよ。 でも、私の叔父さんが元刑事なの。もう定年で退職したんだけど、 私達の手伝いに来てくれたのよ。それもほとんど無償で! もう一人の従業員は男性がいたのだけれど、お給料がいるのね。 事務所を立ち上げても、お客さまはほとんどいないの!
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加