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「大きく譲歩して私に外殻があるとしよう。そこになんの問題があるのかね?」
卵が開き直った!!
「卵がネクタイして電車に乗ってることが問題なんですよ! なんで誰も疑問視しないんだ!?」
僕は車内を見回した。他の乗客たちはあからさまに目を逸らし部外者を決め込んでいる。
「このネクタイは妻が選んでくれたものだ。侮辱は許さないぞ!」
「そこじゃない!! 何ならそのネクタイはすごく素敵だ。あなたの奥さんはとてもセンスがいい!!」
「ありがとう」
「いや、だからそこじゃないんだ!!」
言いたいことが伝わらないもどかしさについ声が大きくなる。
この卵に奥さんがいるというさらなる衝撃の事実が発覚してしまったが、そこに言及している余裕はない!
僕は根本的問題に直接切り込んだ。
「あなたは卵なんですよね!?」
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