面倒事

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面倒事

一度落ち着いた俺は、名も無き少女(自称)に彼女自身のことを聞くことにした。 「君は何者なんだ?」 彼女はその質問が来ると思っていたのだろうか、直ぐに答え出した。 「はっきり言って今の人には理解出来ません。 というか、私も分かりません。 しかし、一つ言えることは名前の無い女子学生ってことですね。」と言う途中、ふと少し困ったように笑う姿に可愛らしさを感じた。 「それと、君って言わないでもらっていいですか?何故か他人のように感じてしまいます。」 いや、他人だろ。と思う言葉を心に留め、そのことに関して普通は気にすることを聞いた。 「じゃあ、どう呼んだらいいんだ?」 普通であれば、名前を捩ってあだ名を作り、呼んだらいいのか?という質問にはなるが、 この彼女は”名前が無い”のだ。しかも、代名詞の選択を塞がれた。そうなるとあの質問しか出来ない。 彼女はさっきの困った笑顔とは違い、少しからかうようないたずらな、また楽しみにしているようなそんな可愛らしい笑顔で、 「じゃあ、佐々木君が決めてよ。」 衝撃の言葉を言われた。
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