第三話

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 電車に乗って青空のある街に着くと、雨はほぼ止んでいた。  僕はいつも青空が始まる時間の30分前には到着している。  全てのことを早目早目にやりたいからだ。  青空に入室すると黒野さんが満面の笑みで、「おはよう」と言った。  僕は硬い笑顔で、「おはようございます」と返すと、黒野さんは親指を上げて、「グッド!」と言った。  いつものことだけど照れくさい。  野原さん、青島さん、森木さんも明るく朝の挨拶をしてくれる。  この空気感はかなり気に入っていた。 (挨拶は大事だよね……)
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