第一話

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 緩い時間が流れている。  一日目にして居心地の良さを感じていた。  ナギサと知り合えたのも良かった。  彼女になら、中二の時の事を聞いてもらってもいいかも。  意を決して口を開いた……。 「キモー、大人として恥ずかしくないのかなぁ。私なら殴ってるね」  ナギサは真剣な顔で宙にパンチをする。  両親には話してはいたが、同年代の子には話していなかった。 (聞いてもらえて良かった……)  心が少し軽くなる。  黒野さんから今週の土曜日の朝、ハイロウズの試合がある事を告げられた。 「蕨さんも参加してね」と言ってくれた。  週末に楽しみができて、自宅に帰る事ができた。
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