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ここで4番の宇田川君に回る。
中三の宇田川君は青空では寡黙で、あまり話したことがなかった。
野球の技術はチーム1の実力者だ。
1球目、内のスライダーが高目に浮く。
ボールを弾くバコッという音を残して、ライトの頭を越えていった。
蕨さんも僕もホームに帰ってくる。
打った宇田川君は三塁へ。
2対0、ハイロウズ先制。
技ありの一打だった。
5番野原さんがセンターフライ、6番大塚君はフルカウントから空振り三振。
1回裏が終わった。
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