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「青空はどうだった?」
低い声音で父が尋ねてきた。
「良い雰囲気だったよ。友達もできたっぽいし」
「そりゃあ良かった。今年は受験だけど、無理して学校に行かなくてもいいからな」
「……うん」
シチューは美味しいけど、受験という言葉を聞くと気が重くなってくる。
(私の将来どうなるんだろ……)
堂々巡りが始まってしまった。
ーー翌日の火曜日。フリースクール青空の朝。
ナギサと顔を合わせるとほっとする。
まるで旧知の仲のような。
にこにこしているナギサと居ると、自分まで楽しい気分になる。
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