第三話

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 6回裏、ハイロウズの攻撃。  2番の荒波君から始まる。  僕はネクストで気持ちを高めていく。  もうすぐ試合が終わってしまう寂しさがあった。  バットホップスのピッチャーが代わった。  右のオーバースローで、120キロ位の速いボールを投げていた。  荒波君に対して、ストレートでどんどん勝負してくる。  4球で、2-2。  コントロールもまとまっている。  5球目、ふわっとした軌道から落ちるボールにバットが出てしまった。  ワンアウト。  今のボールは握り的にチェンジアップだろう。  ブレーキと落差があった。
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