第四話

14/70
前へ
/309ページ
次へ
 1球目のストレートを鋭いスイングで弾き返された。  レフトへ大飛球が来た。 「来た!!」  俺は慌てて背走するも、頭を軽々越えていく。  ボールはレフトフェンス手前を転がっている。  蕨さんが最深部までカバーに来ているのを確認し、送球。  一塁ランナーは三塁手前で、周ろうとしている。  蕨さんとランナーの勝負。  コリジョンを守り、野原さんが待ち構えている。  それでもランナーの方が速くホームに滑り込んだ。  4番の一打に、ブルーファルコンズベンチが大盛り上がりで帰ってきた選手を出迎える。 ーー0対1。
/309ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加