第四話

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 片岡君は自分で落ち着くためにマウンドの土を掘り、5番と対していた。  なんとか5番をセンターフライに抑えて、この回を終える。 「さぁ、ガンガン打って、楽しんでらっしゃい!」  黒野さんが暗いムードのハイロウズベンチを鼓舞する。  1番バッターの蕨さんが左打席へ。  左のオーバースローから、1球目、速いストレートでストライクを取りにきた。  120キロ後半は出ている。  蕨さんは軽いスイングで、ファールなる。
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