第四話

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 8番と対する。  1球ストライクが取れるも、フォアボールを与えてしまう。  ノーアウト、一、二塁で黒野さんが動いた。 「ピッチャー天笠!!」 「ハイハーイ!!」  天笠さんがマウンドに行く。  片岡君は悔しそうにセカンドの守備につく。  天笠さんが投球練習を始めると、ブルーファルコンズベンチから驚きの声がもれた。  キャッチボール投法から、本格的なナックルを投げているからだ。  木の葉が揺れながら落ちるように変化する。  天笠さんにしか投げられない特殊球だ。
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