第一話

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 青空に帰ってきてナギサと一息ついていた。  勉強をするも中々手がつかない。  それはナギサも同じだった。 「私、思ったんだけど、不登校ってめちゃくちゃ深刻じゃないかって。もちろん私の事ね」  自分を指差して言う。 「私はさ……この顔の事でイジメられてさ」  ナギサは整った浅黒い顔立ち。 「私のお母さん、フィリピン人でさ。女手一つで私の事育ててくれて。この顔には誇り持ってんだ。だからイジメられた時も最初はがまんしていたけど、爆発しちゃって。ケンカしちゃったら行きづらくなってさ」  いつも明るいナギサが萎んで見える。 「ごめん、変な話しちゃったね」 「ううん……」  私もつられて気落ちする。 「いいのいいの後悔してないし」  それよりもと前置きし、「土曜はハイロウズの試合もあるし楽しみだねぇ」と話題を切り替えた。 「そうだね。楽しまないと」  我に返ったように返事をした。
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