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9番尾形さんのところに、黒野さんは森木さんを代打に送り出す。
「エンジョイよ〜エンジョイ〜」
黒野さんの言葉とは裏腹に森木さんはカチカチに緊張している。
ハイロウズベンチから大きな声援が飛ぶ。
森木さんが右打席に入り、構えた。
ピッチャーは手を抜かず、力を入れたフォームから1球目を投げた。
ストレートにスイングするも、ツーテンポ遅れていた。
「セリちゃん!もっと早くタイミング取って!」
天笠さんがたまらず声を上げる。
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