第一話

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 バッドホップス先攻で試合が始まった。  1回表、先発マウンドに立つ片岡君は速いストレートを投げ込む。  110キロ位は出てるんじゃないだろうか。  三振で始まり、ファーストゴロ、三振と力で圧倒していた。  皆が喜々とした声を上げ一塁側ベンチへ引き上げる。  片岡君は角度のあるボールを投げていた。 (何かウズウズしてきた)  ピッチャー経験者だから気持ちが高まる。 「さー好きに打っていきなさい!」  黒野さんか手を打ち鳴らし、声を上げた。
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