第一話

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 バッドホップスの先発ピッチャーは、右投手で180センチ近くある大柄なおじさん。  1番の荒波君が元気よく左打席に入った。  私は緊張感を持ちながら、その光景を眺めていた。  快音が響く。  鋭い当たりがセンター前に転がっていく。 「やるなぁ!」私は感嘆していた。  ピッチャーも100キロを超えるボールを投げている。  それを軽々と弾き返していた。  2番ナギサが右打席へ。  構えは様になっているが、ゾーンのボールを三つ空振り。 「はは、紙一重だったなぁ」と満面の笑みで言った。 「ナイススイング!」  黒野さんがサムアップしていた。
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