第五話

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 俺の隣は尾形さん。  時計回りに端末が来た。  4人目は俺。 (何を歌うべきか……)  天笠さんが歌い終わると拍手で迎える。  蕨さんの選曲は、アイドルの歌だった。  これも有名な曲。  俺は皆知っているだろう、ウィーアーを入れることにした。  蕨さんもしっかりメロディにそって歌っている。  上手い。 「このアイドル好きなの?」  俺は軽い感じで質問した。  曲が終わった短い時間。 「うん、小学生の時から好きなんだ」  蕨さんはマスクをしているけど、笑っているのが目元で分かった。
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