第一話

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「きゃあ、ミキちゃん頑張って〜」とナギサが黄色い声ではしゃいでいる。 「楽しみなさいよ〜」  にっこり笑顔で黒野さんが声を上げた。 (もう、黒野さんったら!!)  深呼吸をしながら早鐘を鎮めようとする。  バッドホップスは下位の7番から。  マウンドに立ち、投球練習をするも緊張でボールが高目にいってしまう。  プレイが宣告される。  ふぅと一呼吸してから、セットに入った。  チラリと三塁ランナーを見てから、1球目を投げた。  真ん中高目に浮く。ワンボール。  そこから2球ストレートが外れてしまった。  だんだんと青ざめていく。
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