第一話

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「はいはい!私も中三でーす!」  一際テンションの高い女子が手を挙げた。 「天笠さん、アナタに青空の館内案内でもしてもらいましょうか?」と黒野さんの提案。 「やりまーす!」  天笠さんは、浅黒い肌にボブカットで綺麗な顔立ちをしている。  青空はこじんまりとした施設だが、図書室やゲームなどができる部屋もあった。 「ねぇねぇ、私の事凪咲って呼んでいいから、蕨さんの下の名前で呼んでいい?」  彼女は距離の縮め方が早いけど、悪い気はしなかった。 「……うん、良いよ」 「ミキちゃんっていい名前!」  館内の案内も程々に、うんうんと頷いていた。
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