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四月最後の土曜日。
ナギサが住む街の駅で待ち合わせをしていた。
時間は10時半。
暖かい陽気で、私は淡い青のシャツにロングスカートという出で立ち。マスクはもちろんしている。
5分遅れでナギサがやって来た。
ナギサはTシャツにジーンズという軽装。
「ごめんごめん、寝坊しちゃったぁ」
「大丈夫。ちょっと駅ビル見ていこうよ」
「分かった。行こう行こう」
まず本屋に行くことにした。
ナギサが野球の本を見たいと言った。
「ナックルの投げ方色々知りたくてさ」とナギサは教則本を探している。
「プロ野球選手が教えている本がいんじゃない」
「ピッチャーの人のもあるよ!」
ナギサはしげしげと立ち読みを始めた。
待っている時間も心地良かった。
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