第二話

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「もう、ナギサ強くて勝てないよぅ」  泣きごとをもらすと、「ミニゲームならできるよね」と別のゲームを勧めてきた。 「あっ、ピッチャーの練習やろうよ!」  話題を変えてみた。 「そうだよね。せっかくだし外で遊ぼう!」  にこっと笑って支度を始める。 「お母さんとたまにキャッチボールするから、グローブ二つあるんだよね!」とナギサはお母さんのピンクのグローブを貸してくれた。  近くに広めの公園があるようで、そこに向かう。  歩いて5分。長方形で遊具のない公園に着いた。  いつものようにキャッチボールから始める。  他愛のない会話をしながらのキャッチボールは素直に楽しい。
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