第一話

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 私とナギサは空いてる机に対面する形で座った。  ナギサは不思議と人を和ませる雰囲気がある。 「今の私の悩みは高校に行けるかなの。定時制高校も考えてる」とナギサは唇を尖らせながら言った。 「私も勉強は得意じゃない……青空では勉強も教えてもらいたいな」  私が言うと、ナギサは女性スタッフに声をかけた。 「セリちゃん、バカな私達に勉強を教えてたもれ」  茶髪のロングにギャル風なスーツ姿のスタッフ。 「はじめまして、蕨さん。スタッフの森木セリナです」  見た目とは裏腹にきちんとした口調。 「それより天笠さん、スタッフにはちゃんとした言葉遣いをするのよ!」  森木さんは至極真っ当な事を口にした。 「ほいほーい」  軽い感じで受け流すナギサ。 「まずは苦手科目からやりましょう」  森木さんは優しい。 「勉強全然わからなーい」  にこにこ笑いながらナギサが言った。
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