第二話

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「ワラビちゃん、今日は夕飯食べていって」  オルガさんは目尻を下げて微笑んでいる。  私は急いで母にラインをし、食べてくる了承を得た。  夕飯は何が出てくるんだろ……。  ナギサと部屋でテレビを見ていると、油の揚げる音と良い香りがしてきた。 「母上の唐揚げは絶品だよ〜」 「良い匂いしてるもんね」  出来上がりが楽しみでドキドキする。  17時半、台所のテーブルに山盛りの唐揚げとポテトサラダ、湯気を上げるご飯と卵スープが並ぶ。
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