第二話

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「美味しそうですね」  私は思わず声を上げてしまった。 「美味しいわよ〜。さあいただきましょう」  オルガさんの言葉尻はナギサにそっくり。  三人で席に着き、ナギサが最先一番、「いただきます!」と唱和した。  私とオルガさんもいただきますと言ってから、まず唐揚げを一口いただく。  かりっとした食感の後にじゅわっと肉汁の味が口いっぱいに広がった。  まるで店の唐揚げを食べているみたい。 「すごく美味しいです!」  素直に声が漏れてしまった。 「ミキちゃんがこんなテンション高くなるって母上の唐揚げはすごいんだなぁ」  ナギサが満面の笑みで言った。 「どんどん食べて」とオルガさんも優しい微笑を浮かべている。 「唐揚げは揚げているからカロリーゼロだし、いくらでもいけるよ!」とナギサはもりもり唐揚げを頬張っていた。
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