第二話

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 午後、公園へ出かける。  マリも付いてきていた。  私が、「尾形さんも来たんだね」と言うと、ナギサは、「前はマリちゃんもキャッチボールやってたんだよ」と教えてくれた。  公園に着き、私とナギサはキャッチボールを始めると、マリは離れた所のベンチに座り、私達のことを眺めながらノートにペンを走らせている。  きっと動く人を描いているのだろう。  肩が温まってくると、ナギサはナックルを投げ始める。  ゆらゆらと変化するボールをよく投げられるなぁと関心していた。
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